中東ビジネス最新情報 ・2019年8月6日

UAEにおける日系企業数は直近6年で23.44%増加

このエントリーをはてなブックマークに追加Array 先月31日、UAEの国営通信WAMに、中島明彦在アラブ首長国連邦特命全権大使のインタビュー記事¹が掲載されています。
この記事で、現在の日本とアラブ首長国連邦の経済関係が分かりやすく解説されているので、その中身の一部を紹介したいと思います。

まず、インパクトのある数字として、UAEにおける日系企業数は直近6年間で23.44%増加したことが挙げられています。
詳しい数字を見ると、2013年時点で273社であったUAEの日系企業数は、2018年には337社まで増加しており、これらのうちの3分の2は、製造業もしくは小売/卸売業が占めているとのことです。
こうした企業のほとんどはフリーゾーンにオフィスを構えていますが、中島大使は同時に、日本のJFEスチールとアブダビ国営企業のSenaat社による合弁企業で、石油産業向けの鋼管を製造するAl Gharbia Pipe社のように現地製造を行う企業もあり、これらがUAEの経済にアクティブに関わっていることを指摘されています。
UAEに進出している日系企業は必ずしも大企業に限定されているわけでは無く、金属メッシュを現地製造している日本メッシュ工業や耐蝕性ボルトを現地製造している竹中製作所など、日本の中小企業がUAEで活躍していることにも大使は言及されています。
また、大使は日-UAE間の未開拓領域として、燃料電池自動車など、日本企業が技術的な強みを持つ再生可能エネルギーセクターを挙げられており、こうした日本の技術はUAEが目指すサステイナブルな社会を作っていくことに貢献できるのではないかと述べられています。

こうした大使の発言から、日本企業の中東/UAE進出は増加傾向にあり、事業規模の大小を問わず多くの企業がUAEにビジネスチャンスを見出していることが分かります。
また、大使が指摘されているとおり、UAEでは「サステイナビリティ」が大きなキーワードとなっており、これは2020年に開催されるドバイ万博の一つの重要なテーマにもなっています。今後こうした成長分野において、優れた技術を持つ日本企業の進出が加速していくことが期待されます。

ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEやアブダビ政府にも幅広いネットワークを持ち、UAE・中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、政府に対する働きかけのサポートといったご支援をさせて頂いております。UAEへの進出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問合せください。


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¹ Number of Japanese companies in UAE goes up 23.44% in 6 years




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