中東ビジネス最新情報 ・2020年9月15日

アブダビ・ハリーファ港の拡張工事が進行中

UAE/ドバイは物流のハブとしての地位を確立しており、その主要港であるジュベル・アリ港のコンテナ取扱量(2018年)は1,495万TEUと世界10位の規模を誇ります。こうしたドバイの圧倒的な実績とネームバリューに隠れてしまうことが多いのですが、UAEの首都であるアブダビも港湾の開発を行っており、2012年にハリーファ港をオープンさせました。このハリーファ港は埠頭が海に向かってせり出す構造となっており、拡張工事が容易であることが特徴の一つとして挙げられていましたが、その第一弾の拡張工事がこのコロナ禍においても予定通りに進捗しており、来年の第1四半期までにそれが完了する見通しであることを、UAE地元紙のThe Nationalが伝えています。
https://www.thenational.ae/business/economy/khalifa-port-expansion-on-track-for-completion-in-first-quarter-of-2021-1.1076463

同紙によりますと、この拡張工事によってハリーファ港のコンテナ取扱キャパシティは今年の年末までに、目標としていた500万TEUを達成する見通しとのことです。

ハリーファ港の周囲はKhalifa Industrial Zone Abu Dhabi (KIZAD)という工業地域の開発がなされており、脱石油・産業多角化を目指すアブダビは、KIZADへの産業(特に製造業)誘致を積極的に行っています。KIZADでは、外資100%保有が可能な「フリーゾーン」と、外資規制を受けるもののUAE内地での商売が可能なノンフリーゾーンのどちらかを選択できることが特徴の一つとなっています。
KIZADにはこれまでブラジルのBRF(食品加工)や韓国のSongwon(化学品)、それから日本のJFEスチール等によるAL GHARBIA PIPE COMPANY(鉄鋼)らが進出するなど、幅広い産業の集積が始まっています。また、世界的にも規模の大きなアルミ精錬企業であるEGAの精錬所も立地しているため、アルミ産業の中~下流分野においてもビジネスチャンスがあるものと考えられます。

KIIZADの誘致担当者によると、KIZADは進出を検討する外資企業に対するサポートに力を入れており、例えばユーティリティ・コストの値下げ交渉などを、当局に対し働きかけるなどの対応も可能だとのことです。ハリーファ港の拡張という追い風もあるため、UAEで製造業の立地を探す際は、KIZADが有力な選択肢の一つになると言えます。

ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEや中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、展示会出展のサポートといったご支援をさせて頂いております。UAEへの進出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問い合わせください。


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