中東ビジネス最新情報 ・2020年8月25日

UAE内外からスタートアップを惹きつけるDIFC FinTech Hive

UAEはMENA(Middle East and North Africa)地域のイノベーションハブとしての地位を確立しており、本地域に対するベンチャー投資の約60%がUAEに集まっていると言われています。UAEには様々なベンチャーインキュベーションセンターがありますが、その中でもDIFC(Dubai International Financial Centre)が運営するFinTech Hiveというインキュベーションセンターは特に多くのスタートアップをUAE内外から惹きつけています。
FinTech Hiveの主催するスタートアップのアクセレレータープログラムには、今年620件の応募があったとのことです。昨年の応募数は425件だったため、コロナ禍においてもUAEのベンチャーインキュベーションの勢いは着実に増していることが伺えます。実際、FinTech Hiveが設立された2017年の1月と比較して、2020年上半期の使用スペースは3倍にまで拡大したとのことです。
Gulf Business掲載 “Dubai’s DIFC FinTech Hive accelerator programme attracts record entrants”

この620件のうち、UAEからの応募は30%に過ぎず、残りの46%はUAEを除くMENA地域から、24%はMENA以外の地域からとなっており、ここからもUAEがいかに広い地域のイノベーションハブとして機能しているかを見て取ることができます。この中から選考に勝ち残った企業は14週間にわたるカリキュラムに参加することになり、そこでIBMやMicrosoft、Amazonなどといった世界的な企業と共に、製品/サービスの試作と改良を行っていくそうです。

DIFCはより多くのスタートアップを惹きつけるため、こうしたインキュベーションプログラムの主催の他にも、スタートアップに対する安価な事業ライセンスの提供やオフィススペースの提供を始めています。事業ライセンスは最も安いもので年間1,500USD、そしてデスクスペースの使用料は月額500USDからとなっており、事業コストの高さがネックとされるドバイにおいて、多くのスタートアップ企業にとってこれらは魅力的なサービスであると言えます。

依然としてコロナショックの影響を大きく受けているドバイ経済ですが、こうした成長分野に着目してみると、新たなビジネスチャンスを見つけることができるかもしれません。

ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEや中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、展示会出展のサポートといったご支援をさせて頂いております。UAEへの進出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問い合わせください。

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