中東ビジネス最新情報 ・2022年9月27日

ドバイの最先端農業技術を有する「Bustanica」

アラブ首長国連邦(UAE)は、国土の大半を砂漠が占めており、農業に厳しい環境であるため、食糧の確保は国の重要課題の一つとなっています。
そのUAEのドバイに、世界最大級規模の垂直水耕栽培農場「Bustanica(ブスタニカ)」がオープンしました。

垂直水耕栽培とは、一般的に高層ビルの階層や傾斜面を活用し、土を使わずに栽培する農業方法を指し、広い土地を必要せず、高さのある空間を有効に活用することにより、「都市型生産」が出来る技術です。農地確保の課題を解決し、また農業に適さない環境下においても農作物の生産を可能とする手法として、近年注目が集まっています。

100社以上の航空会社にサービスを提供するケータリング事業者であるエミレーツ航空グループのエミレーツ・フライト・ケータリング社(EKFC)と屋内垂直農法における業界トップであるクロップ・ワン社のジョイント・ベンチャー「エミレーツ・クロップ・ワン社」が手掛けるBustanicaは、アル・マクトゥーム国際空港に近いドバイ・ワールド・セントラルにある約30万平方メートルに及ぶ施設で、人口知能(AI)などの最新テクノロジーを用いた先端農法を実施しています。従来の農法に比べて、95%もの節水を可能にしただけでなく、農薬や除草剤などの化学薬品を一切使用しないことにより、サステナブルな生産サイクルを実現し、新鮮で衛生的な野菜の生産を保証しています。

Bustanicaは、年間を通じて天候や害虫に影響されない生産・収穫を可能にし、環境負荷を最小限に抑えながら、地場で取れた農産物の提供に貢献しています。
現在、レタスやルッコラ、ほうれん草などの野菜が栽培されており、1日の生産量は約3,000㎏、年間では約100万kgにおよぶ高品質な野菜を生産することが可能です。
今後はさらに、他の野菜や果物などの生産にも取り組んでいく予定です。

エミレーツ航空では、Bustanicaで生産された野菜を機内食にて提供を始める予定です。
また、これらの野菜も近日中に、「Bustanicaブランド」としてUAE国内のスーパーなどで販売が開始される予定です。
長期的な食糧安全保障や食糧自給率の向上はUAEだけでなく、世界中の国にとって重要な課題であり、UAEのシェイク・ムハンマド・ビン・ラシード副大統領兼首相・ドバイ首長は、先日、Bustanicaの施設を訪問した際に「UAEは、食糧生産と供給をより活発で持続可能なものにするためにも、技術や人材などへの適切な投資を続けていく」と述べています。
UAEにおける最新農業や食糧安全保障に関する今後の取り組みや展開に注目が寄せられます。

ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEや中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介等といったご支援をさせて頂いております。
UAEへの進出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問い合わせください。


参照記事:https://www.wam.ae/en/details/1395303082945

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