中東ビジネス最新情報 ・2022年5月31日

UAE、世界経済フォーラムと戦略的パートナーシップ協定を結ぶ

毎年スイス東部のダボスで開かれる世界経済フォーラム年次総会(WEF)ですが、2022年は新型コロナウイルスのオミクロン株の流行により当初予定の1月より延期され、5月22日に対面式で開催されました。世界約100ヵ国より2,500人におよぶ政財界のリーダーが参加し、ロシアによるウクライナ侵攻からパンデミック、安全保障や気候変動問題まで、様々なアジェンダについての議論が行われました。

中でも世界的に懸念されているエネルギー価格の上昇については、多くの関心が集まりました。グリーンエネルギーへの移行を可能にする技術への投資の必要性や気候変動に関する議論が本格化する中で、サウジアラビアのモハメド・アル・ジャダーン財務相が、欧州の国々がロシア産ガスを補うために石炭を選択したことについて、グリーンエネルギーへの移行が危機に瀕していると指摘し、苦境にあっても元に戻るべきではないと指摘したことなどが大きく注目されました。

一方、UAE内務大臣のモハマド・ビン・アブドゥラ・アル・ゲルガウィ氏がWEF創設者兼会長のクラウス・シュワブ教授との会談において、「持続可能なグローバル戦略パートナーシップ協定」を調印しました。UAEとWEFは、このグローバル・パートナシップを結ぶことにより、相互の目標達成に向け、以下の4本の柱を通じて協力体制を強化することを目的としています:
1.UAEの第四次産業革命センター(The Centre for the Fourth Industrial Revolution)の強化
2.官民パートナーシップの強化
3.WEFが開催する会議やカンファレンス、イベント等へのUAE閣僚や政府関係者の参加支援
4.将来の課題や潜在的機会に焦点を当てた特別サミットの開催

WEFのクラウス・シュワブ教授は、この協定を通じたUAEとの協業により「技術やイノベーションを活用し、様々なレベルの課題を対処すべくグローバルな取り組みを強化すること」に期待を寄せています。

UAE政府はWEFとさらに連携することで、UAEのグローバルな立ち位置の向上を目指していることがうかがえます。WEFのシュワブ教授はUAEに関して「人類の利益となる素晴らしいビジョンを持っている」と述べ、世界食糧安全保障や気候変動問題、貿易の革新やテクノロジーの革新などWEFが取り組む困難な課題の解決に取り組むためのパートナーシップを「誇りに思う」と強調しました。UAE政府とWEFの取り組みがどのような発展を遂げるのか、今後の動きに関心が寄せられます。

ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEや中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、展示会出展のサポートといったご支援をさせて頂いております。UAEへの進出や会社設立にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問い合わせください。

参照記事:
1. https://www.thenationalnews.com/world/2022/05/23/energy-a-key-issue-as-global-leaders-meet-in-davos/
2. https://www.khaleejtimes.com/business/uae-signs-sustainable-global-strategic-partnership-agreement-with-world-economic-forum



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