中東ビジネス最新情報 ・2022年1月4日

UAEの新年イベント コロナ禍でも多くの賑わい

毎年UAE、特にドバイの新年は豪華な花火イベントとともに幕を開け、多くの観光客が同地を訪れます。2022年の新年カウントダウンも各地でイベントが開催され、ドバイだけで30か所以上で花火が打ちあがりました。その中でも特に大目玉イベントであるブルジュ・ハリーファのカウントダウンは、豪華なライトアップと多くの花火でドバイの新年の夜を彩りました。



























新年のイベントに向けて、ブルジュ・ハリーファ近辺の区画は午後3時から交通規制が敷かれ、一切のタクシーやバスなどの車両の出入りが止められるとともに、歩行者の動きも大幅に規制がかかりました。筆者は同日の昼頃には同イベントを見るための高い場所に移動してそれからずっと待機をしていましたが、窓から街を眺めると、何千何万人に及び人々がほとんど動けない状態で道路にあふれており、コロナ禍を忘れさせる大きな賑わいを見せていました。










(※写真右奥にブルジュ・ハリーファがあり、それに向けて並ぶ人々)

交通規制のみならず、コロナ対策も今年は非常に厳しく、12月末にはドバイ政府により、同種のイベントにおける人数規制の通知に加え、マスクの着用のさらなる徹底およびルールを破った場合の罰則(マスク未着用で3,000AED(約9万円)の罰金)などが発表されました。

このような規制強化が進んでいる一方で、ここ数日UAEにおけるコロナ感染者は急拡大しており、しばらく2ケタ以下を維持していた新規感染者は、2021年12月16日に100人台、同月23日に1000人台、そして同月29日には2000人を超え、2022年1月2日には2600人となっています。このようにコロナが拡大している中、ドバイ万博は開催から3カ月が経ち折り返しを迎えましたが、12月29日時点での入場者総数は800万人強で、目標の2500万人の半数には届いていない状況です。こうした中、ドバイ含めUAEが今後コロナ拡大防止とインバウンド強化のバランスをどのように進めていくか、注目していきたいと思います。

ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEや中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、展示会出展のサポートといったご支援をさせて頂いております。UAEや中東地域への進出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問い合わせください。

参考文献
https://covid19.ncema.gov.ae/en



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