中東ビジネス最新情報 ・2021年11月22日

ドバイにて航空ショー開催 コロナ以後初の中東最大の航空展示会

2021年11月14日~18日、ドバイにて中東最大の航空産業展示会であるドバイ航空ショーが開催されました。これは2年に1回同地で開催される展示会で、今回はコロナ以降で開催されたものとしては世界最大規模の航空ショーとなり、ドバイのアール・マクトゥーム国際空港(ドバイ万博会場から車で10分程度)に隣接するドバイ・ワールド・セントラル(DWC)で開催されました。

今回の航空ショーでは、148ヵ国(うち13か国が新規参加)からおよそ1,200社が参加(うち371社が新規参加)しており、開催期間中に締結された契約額は2,865億AED(約8.9兆円)に上り、前回2019年に開催された同航空ショーにおける契約額1,836億AED(約5.7兆円)を大きく上回る結果となりました。

同航空ショーでの展示は、商用機関連および軍用機関連に大きく分けられますが、今回は特に商用機関連の商談が盛んだったようです。同展示会期間中に、欧州のエアバス社は408機の受注、米国のボーイング社は101機の受注を獲得したと発表し、また、複数のLCCを傘下に持つ米国の投資会社インディゴ・パートナーズは、255機の発注を確定したと発表しました。

また、軍用機関連でも、昨年の国交正常化を契機として、安全保障分野でもUAEと協力関係が進展しているイスラエルが、今回同航空ショーへ初参加しました。イスラエルは、海軍・空軍向けのドローンに加え、対ドローンシステムの展示など、様々な軍用システムを展示し、UAE防衛省関係者も強い関心を示しているとのことです。

今回の航空ショーは先述の通りコロナ以後初の大規模航空展示会となり、契約規模や参加数などにおいて、コロナ前の同展示会の規模を大きく上回る結果となりました。同航空ショーの成功は、コロナ以後の世界において、旅行産業および軍需産業が大きく回復していることを示しており、UAEを中心に同産業のチャンスが今後も拡大していくことが期待されます。

ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEや中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、展示会出展のサポートといったご支援をさせて頂いております。UAEや中東地域への進出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問い合わせください。

参考文献
https://www.khaleejtimes.com/aviation/dubai-airshow-2021-closes-with-over-dh286-billion-in-deals-in-5-days




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