中東ビジネス最新情報 ・2021年6月22日

ドバイの金融センターへのFintech企業による進出

ドバイは従来、「中東地域におけるハブ都市」という位置づけを、大規模な港湾や空港を建設・運営することで確立し、人々や物の経由地として栄えてきました。また観光大国となるため、都市開発を進め、多くの観光客を呼び込むことで、一般的にイメージされる「中東=石油で潤っている」というステレオタイプに当てはまらない経済体制の構築と財源の確保を古くから推進しています。

アブダビやサウジアラビアといった石油収入への依存度が高いドバイの周辺国が産業多角化を謳い始め、石油以外の産業育成に取り組み始めている中、ドバイは先端技術を用いたイノベーションによる産業多角化を志向しています。ドバイが実施している具体的な施策としては、Tech系企業の誘致のためのインキュベーション施設の充実、無人運転を用いた公共交通手段の実証や、スマート病院の実証等といった先端技術の積極的な実証実験が挙げられます。

そして、この度、ドバイの金融中心地であるDIFC(ドバイ国際金融センター)内において、Amazon Payment Service社が世界初の” Amazon Fintech Lab”を立ち上げることを発表しました。”Amazon Fintech Lab”は、多くの関係者やチームとDIFCの中小企業、金融機関、新興企業が協力し、フィンテックのイノベーションを推進するという意図をもって設立されました。将来的には、金融テクノロジーのグローバルリーダーとしてのAmazon Payment Services社の開発を支援し、地域のデジタル決済技術の浸透・向上を図ることを目的としています。

このようなフィンテックの事例だけではなく、アグリテック(農業×テクノロジー), ヘルステック(医療×テクノロジー)といった様々な分野においてイノベーションを推進するドバイの姿勢はまさに世界のフロントランナーと呼ぶのにふさわしいと考えられます。政府と民間が一丸となり、様々な分野において新しい技術や機能を開発・実証・実用化するドバイは世界の技術の発信地として今後も注目されると考えられます。

ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEや中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介といったご支援をさせて頂いております。UAE及び中東地域への進出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問い合わせください。


参考文献:
The National (https://bit.ly/2SGUhon)
DIFC (https://bit.ly/3qfDDIH)

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