中東ビジネス最新情報 ・2021年7月27日

UAEで「ドローン降雨」の実験が成功

アラブ首長国連邦(UAE)の気象当局であるNational Center of Meteorology (NCM)は、ドローンを活用した人工降雨実験に成功した様子をインスタグラム、ツイッターといった各種SNSにて発表しました。

UAEは年間の降雨量が100ミリ以下かつ夏の期間は気温が40度を超える一方で、降雨量がほぼゼロという過酷な気象状況を緩和すべく、これまでも人工降雨の取り組みを実施してきました。ただし、これまでは飛行機や小さなロケットを飛ばして、ヨウ化銀や塩を散布する方法が主流であり、環境への影響が大きいとされてきました。今回のドローン降雨においては、2メートルほどのドローンを飛ばし、上空にて温度や湿度を計測し、雲に電気による刺激を与えることで、雲の中の水分の粒が大きくなり、雨粒を降らすという手法を取っており、環境への負荷が低いことと、これまでと比較してかなり大量の雨を確保できることから、今後の実用化が有望視される手法であると発表されています。

NCMは2021年に入り、人工降雨を発生させるためのドローンの飛行を126回実施しており、7月20日以降、2-3時間程度のドローン飛行をUAE各地で合計14回実施しています。NCMの公式SNSにおいては、アルアインやアブダビといった都市部にて実際に、激しい雨が降っている様子を動画で確認でき、今後のUAEにおける気象状況の緩和と水不足に寄与することが期待されています。

本件のように先端技術×UAE(ドバイ)における社会的な課題解決(水、食料安全保障、ヘルスケア等といった分野)というジャンルにおいては、今後もUAE政府が積極的に技術開発や実証実験を主導する傾向が継続すると考えられます。

ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEや中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介といったご支援をさせて頂いております。自社技術を活用し、UAE及び中東地域への進出にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問い合わせください。

参考文献:
Sky News(https://bit.ly/3kXodYW)


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