中東ビジネス最新情報 ・2019年9月2日

ドバイ新空港プロジェクトの行方は?

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米ブルームバーグは、2019年8月29日に、ドバイのアル・マクトゥーム国際空港の建設プロジェクトが中断された状態であるという複数関係者の証言を公開しました。
現状、建設作業は止まり、拡張のための資金も追って通知があるまで凍結されている状態であるとのことで、既に延期されている空港完成がさらに遅れることは必至な状況に陥っています。

アル・マクトゥーム国際空港は、ドバイ市街地より南に約40キロ離れた場所に建設されており、2020年に開催される万博会場に隣接している空港です。
同空港拡張の第1フェーズ完成は昨年10月時点で既に5年延期されており、2030年が予定されています。現状の年間旅客者数キャパシティは2,650万人となっており、第1フェーズの完成後はキャパシティが1億3,000万人に、拡張プロジェクトが完了すればキャパシティが2億6,000万人を超える世界最大級の空港となる予定であり、UAEのナショナルフラッグキャリアであるエミレーツ航空もUAE国内のハブを同空港へ移転する計画を表明していました。
アル・マクトゥーム国際空港はドバイ・ワールド・セントラル(DWC)という名称で2013年にオープンを開始したが、就航しているエアラインの数は現状、11社、年間旅客者数も90万人に留まっている状態です。

ドバイ・ワールド・セントラルの運営会社であるDubai Airport(ドバイ空港公社)は長期基本計画の見直しを進めており、消費者の傾向や好みに対応し、投資を最適化するとの説明を行っているものの、次のステップに関する詳細や正確なスケジュールはまだ確定していないのが現状です。
UAEの航空業界を巡っては、アブダビのエティハド航空とドバイのエミレーツ航空の合併が囁かれるなど、その行き先の不確実性が増している。
これは航空業界だけの話ではなく、近年UAEを含む中東諸国の経済状況はめまぐるしく変わっており、現状のマーケット状況の把握及び今後のマーケットの展望を予想/推察し、事業を展開することがより重要になってきています。

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https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-08-29/dubai-halts-mega-airport-project-as-gulf-economies-stumble


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