中東ビジネス最新情報 ・2018年12月14日

【ドバイ万博】出展国のパビリオンコンセプトから見るビジネスチャンス

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2025年の大阪開催が決定し、日本でも注目を集めている万博ですが、2020年に開催されるこちらドバイでも、着々と準備が進んでいます。
以前の記事(ドバイ万博2020 気になるそのビジネスチャンスや工事の状況は?)で紹介した通り、ドバイ万博は”Connecting Minds, Creating the future”をメインテーマに、2020年10月20日から2021年4月10日にかけて開催される予定で、会期中には2,500万人もの人々(うち70%が外国人)が訪れると予想されています。
そして開催まで残り約2年となったことから、ドバイ万博に出展する国々は、続々とそのパビリオンのデザインやコンセプトを発表しています。

日本は先月、「地球交差点 出会う・共感する・そして動き出す」をテーマとしたパビリオンのデザインを発表しました。
約5千平米の建物は、アラブと日本の要素を融合した幾何学模様のデザインで、自然の風の流れを利用するなど環境にも配慮した構造になるそうです。
また当然ながら、次の大阪万博の認知度向上のためのプロモーションも行われることになるようです。

また、ドイツやイギリス、オランダといった欧州勢もパビリオンのデザインやコンセプトを発表しています。
ドイツは今年9月に「Campus Germany」を冠したデザインを発表しており、パビリオン内では最新のAI技術やサステイナブルデザインを打ち出していくようです。
イギリスも同じく今年9月に「The Poem Pavilion」をテーマとするデザインを発表しており、主にAIや宇宙分野の展示をハイライトすると発表しています。
また、オランダは「水、エネルギーそして食糧の融合」をテーマとしたパビリオンデザインを今月発表しました。
館内には再生可能エネルギーによる気候循環システムが設置され、そこから人口の雨を降らせ、キノコを栽培するといったプレゼンテーションがなされるそうです。

こうした欧州勢の動きから、彼らは特に先端技術や環境関連技術を中東地域に売り込みに来ているということが分かります。
実際にドバイは2050年までにクリーンエナジー比率を75%までに高める、そして2117年までに人類を火星に移住させるなどの野心的な計画を打ち出しこれら分野に取組んでいるため、そこには大きなビジネスチャンスがあることが分かります。
したがい、こうした主要国の展示内容から、中東におけるビジネスチャンスの芽を探してみるのも面白いかもしれません。

ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEの政府機関や民間企業に幅広いネットワークを持ち、UAE・中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、政府に対する働きかけのサポートといったご支援をさせて頂いております。
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