中東ビジネス最新情報 ・2018年3月22日

UAE/ドバイが本気で目指す野心的な再生可能エネルギー比率

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ドバイの水・電力省(DEWA)のCEOであるSaeed Mohammed Al Tayer氏は3月6日のエネルギー産業会議において、「2050年までに、電力供給量に占めるクリーンエネルギーの割合を75%にする」という野心的な目標を述べました。

参考URL:Clean energy to account for 75% of Dubai power mix / Khaleej Times
同氏は先月にも「今後5年間で再生可能エネルギー分野に対して220億ドルの投資を行う」と宣言しており、上述の目標達成に向けたドバイのコミットメントの強さを伺わせます。
ドバイはもともと2020年までに再生可能エネルギー由来の電力割合を7%とするという目標を掲げていましたが、同氏はこれを8-9%程度まで高められると自信を見せており、ここからも目標を宣言することで満足するのではなく、ドバイが本気で再生可能エネルギー分野に注力しようとしていることが分かります。

ドバイで主に取り入れられている再生可能エネルギーはソーラー発電で、現在拡張が進んでいるMohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Parkは、単体としては世界最大のソーラー発電サイトです。
DEWAはこの発電能力を2030年までに5,000MWまで高めるという計画を打ち出し、巨額の投資を予定しています。





画像:Mohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Park(出所:Constructionweekonline.com)




様々な分野で脱化石燃料を目指しているUAE/ドバイでは、このように再生可能エネルギーに対する投資が盛んです。
ドバイの隣のアブダビでは2006年から世界初のゼロエミッション都市を目指すマスダールシティの開発が始まり、UAEの再生可能エネルギーの実証研究や海外投資をリードしています。

パネルなどの一般的な機器は価格競争が激しく難しい領域ですが、DEWAやマスダールは常に最新技術を求めており、ここに日本企業にとってもビジネスチャンスがあることは間違いありません。
優れた技術力のある日本企業様は、ドバイのWETEXなどの展示会に出展されるか、もしくはマスダールや関係機関に対して共同研究/FSを持ちかけるなどして、UAEに技術を売り込まれては如何でしょうか。

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