中東ビジネス最新情報 ・2017年12月28日

UAE/ドバイにおける植物工場のビジネスチャンス

UAEの食料自給率は20%以下と言われていますが、そのような中で今週、ドバイ初の独立採算型の植物工場がオープンしました。
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http://gulfnews.com/business/sectors/technology/dubai-gets-its-first-commercial-vertical-farm-1.2144070

植物工場




新設された植物工場の内観(出典:Gulf News)







この植物工場は土、日光そして農薬を一切使用しない完全閉鎖型の植物工場で、16種類の葉物野菜(ルッコラ、ケール、赤キャベツ、バジルなど)を栽培するとのことです。
ドバイの目抜き通りであるShaikh Zayed Roadにほど近いAl Quoz工業地域に立地するこの植物工場は、サウジアラビア人の実業家が経営するBadia Farmによって運営されています。

UAEでは夏季の高温の気候から第一次産業が十分に発展しておらず、レタスなどのカット野菜もアメリカ等から空輸され、スーパーマーケットで高い価格で販売されているため、植物工場に対する需要は大きいものと考えられます。
実際、日本企業でも丸紅、昭和電工、千代田化工が現地財閥と共同でドバイにおいて植物工場の実証実験を行っています。

このようにビジネスチャンスの大きい植物工場ですが、市場参入にあたっては、商品の差別性、高度技術・設備の必要性などいくつか気を付けなければならない点があると考えられます。
まず商品の差別性に関しては、当然ながらオランダを始めとした海外勢も中東市場を虎視眈々と狙っているため、代理店探索・営業にあたっては彼らとの差別性を明確化することが重要であるものと考えられます。
日本の技術は国柄、小規模栽培に適したものも多いと思うので、上記記事でも紹介されていたような自宅型、飲食店設置型などの小型設備も差別化の一つになるかもしれません。

また、高度技術の必要性に関しては、これは本当に最新のハイテク装置が必要かということを疑ってかかることも場合によっては必要かもしれません。
記事ではBadia Farmは最新の設備を導入していると書かれていますので、もちろん最先端技術を駆使した設備に対する需要もあるものと考えられますが、その場合事業者にとってはやはり初期コストが高くなってしまうので投資に躊躇が生じるということも考えられます。
UAEには閉鎖型ではなく、ビニールハウスを改良したような簡易型の植物工場も存在しますが、そうした植物工場で採れた野菜も大手スーパーに流通しているため、どういった品質のものをマーケットが求めているかということを理解することが非常に重要となります。


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