中東ビジネス最新情報 ・2018年2月13日

UAEの不動産開発のカギを握るのは中国企業?存在感を増す中国マネー

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UAEの不動産市場、特にドバイにおける不動産市場は、近年、安定的に海外からの投資を引き付けています。
その中でも、特に注目を浴びているのが、中国企業の存在感が増している点です。
イギリス不動産総合コンサルタント会社のKnight Frankによると、今後、UAEにおいて開発される予定(2018年から2020年)のプロジェクトに関して、総契約額の6%を中国企業が占めています。
また、ドバイだけの数字を見ると、2020年までに9%を中国企業が占めると推計されています。

また、LuxuryProperty.comの創業者兼CEOのJason Hyes氏によると、過去20年で、中国のバイヤーが関与した不動産売買件数は8,200件にのぼり、そのうち約2,000件が、直近2年間で実行されているとのことです。
中国大手建設会社である中国建筑股份有限公司(China State Construction Engineering Corporation Limited)は、UAEでトップ2に入るデベロッパーであり、16プロジェクトに関与しています。
中国勢は、プロジェクトファイナンスや建設に関わる人材も本国より提供する傾向にあり、それが現地における存在感を増す要因となっているとも言われています。

ドバイは中東の金融都市であり、多くの外国人や海外企業を集める都市です。
そのため、不動産価格の高騰が続いており、賃貸に出した場合の投資回収率も高い点が特徴です。
現地の不動産仲介業者によると投資回収率は約8%程度であり、中国の不動産投資回収率(2〜3%)と比べると高いことが、中華マネーの流入につながっていると考えられています。



図1:中国建筑股份有限公司が建設を進めるViceroy Hotel(出所:China State Construction Engineering Corporationより)



UAEの不動産市場は非常にダイナミックで、多くの投資家を引き付けている市場です。また、ディスプレイや設計等、建築物に関わるサービスを提供する企業にとっても、非常に魅力的な市場になっています。
ksn Research & Consultingでは、現地政府との提携のもと、リサーチやコンサルティングサービスを提供しており、現地政府系デベロッパーや、民間事業者のニーズに合わせて、企業様の技術や製品を提案する機会も設けることが可能です。
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参考記事1:Dubai realty gets Chinese boost | Khaleej Times
参考記事2:China’s wealth becomes X factor in Dubai realty | Gulf News

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