中東ビジネス最新情報 ・2020年1月14日

砂漠でサーモンの養殖を行うFish Farmとは!?

皆様がよくご存じの通り、UAE/ドバイは厳しい砂漠気候帯に位置し、その国土は砂漠で覆われ、夏場の気温は50度に達することもあります。
そのためUAEではほとんどの食料を輸入に頼っており、食糧自給率は20%程度とも言われています。
このような中、砂漠でサーモンなどの魚の養殖を始めたFish Farmという会社が注目を集めています。

https://middle-east-online.com/en/only-dubai-salmon-farming-desert

Fish Firmはドバイの皇太子であるシェイク・ハムダンの支援のもと、2013年に設立されました。
彼らはドバイの沿岸部に大規模な屋内型の最新技術を備えた施設を建設し、ここでサーモンを始めとした水産物の養殖を行っています。
彼らはスコットランドから4万匹の稚魚とアイルランドから何千もの卵を輸入し、サーモンの養殖を始めました。現在では毎月1万から1万5千キロものサーモンを生産しています。
筆者も昨年こちらの屋内養殖場を見学させてもらいましたが、臭いもなくとても清潔な環境であることにまず驚きを覚え、また大型の円形の水槽の中を泳ぐ大群のサーモンはまさに圧巻でした。

この記事中にある通り、ドバイ商工会議所によるとUAEは年間およそ6.3憶USDもの水産物を輸入しています。
このFish Farmは2年以内にこの輸入量の半分程度を満たす量の水産物の養殖の達成を目指しており、この野心的な計画からもいかに彼らが急速に成長しているかを見て取ることができます。

現在彼らはサーモンに加え鱸やタイなどの養殖をしていますが、昨年からはこれらに加えハマチの養殖・出荷も開始されました。
Fish Farmの担当者によると日本から大量の冷凍ハマチが輸入されていることに着目し、単価の高さもプラスに影響して養殖を開始したとのことです。
これらのハマチは主に高級ホテルやレストランに出荷されており、一部はCarrefourなど大型スーパーでも販売されているとのことです。

このように、ドバイではその食糧自給率の低さを逆手に取ったビジネスが生まれつつあります。
以前に何度か紹介しました植物工場もこうした部類のビジネスに分類することができ、UAE政府も高付加価値な一次産業の振興を促進しようとしていますので、こうした分野は日本企業にとっても有望分野であると言えます。

ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAE・中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、展示会出展のサポートといったご支援をさせて頂いております。

UAEへの進出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問合せください。


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