中東ビジネス最新情報 ・2019年10月23日

異なる宗教に対する寛容性を高めるUAE/アブダビ

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CNNは昨月末に、UAEがアブダビに構想しているモスクとキリスト教会、そしてユダヤ教礼拝所のシナゴーグを1か所に集めた施設、「アブラハム・ファミリー・ハウス」の建設計画について報じました。
同社によると、これはローマ法王が初めてアラビア半島を訪れた今年2月に、アブダビでフランシスコ法王とイスラム教指導者のシェイク・アハメド・エルタエブ師が共同で署名した「世界平和と共生のための人類の友愛に関する文書」に対しての最初のプロジェクトとなるそうです。
設計を行ったデービッド・アジャイ氏は「こうした建物を通じ、あらゆる信仰をもつ人たち、そしてあらゆる社会の人たちが、今後何世代にもわたり、平和的共存の使命について学び、貢献できることを望む」とコメントし、ユダヤ教指導者のブルース・ラスティグ師は、「宗教指導者と地域社会の架け橋を築くとともに、違いによって定義されることがあまりに多い時代にあって、平和と調和を促進する一助になる」と発言しています。

中東はイスラエル及びユダヤ教徒の対立をはじめとして、宗教に起因する対立や紛争が後を絶たず、その解決の糸口をなかなか見いだせないままでいます。
しかし、そのような状況においてもUAEは他宗教に寛容な姿勢を取っており、外資企業や外国人就労者、そして観光客を多く集めることで国を発展させてきました。
この流れは隣国にも波及しつつあり、サウジアラビアでは観光ビザの発給開始が先日発表され、また非ムスリム外国人観光客の婚前カップルの同室滞在を認める、外国人女性の外出中の服装の制限を緩和するなど、徐々に他宗教に対する寛容性が高まりつつあります。
中東ビジネスの玄関口となっているUAEはこうした宗教的な寛容性においてもアラブ諸国をリードし、そうした開かれた空気による今後の中東地域の経済発展を牽引していくことが期待されます。

ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEやアブダビ政府にも幅広いネットワークを持ち、UAE・中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、政府に対する働きかけのサポートといったご支援をさせて頂いております。UAEのみならずサウジアラビアなど、中東市場への進出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問合せください。




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