中東ビジネス最新情報 ・2019年11月28日

ランキングから見えてくる中東における事業機会 UAE/サウジアラビア

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2019年6月に国際経営開発研究所(スイスのビジネススクール)が発表した「国際競争力ランキング」では、アラブ首長国連邦が5位、カタールが10位、イスラエルが24位、サウジアラビアが26位と30位の日本の上位に中東諸国が4か国ランクインする結果となっています。
アラブ首長国連邦は昨年のランキングから2つ順位を上げて7位、一方でサウジアラビアは昨年のランキング39位から13位順位を上げた形となっています。サウジアラビアの順位が急上昇した要因として、石油価格の上昇と貿易黒字の増加を挙げています。

また、2019年7月、イギリスの金融大手HSBCホールディングスは外国人駐在員が住みたい、働きたいと思う国のランキング調査である「HSBC Global Report」を発表しました。
日本は必要サンプルを満たした33か国中32位となり、東アジアトップの2位シンガポールから大きく順位を開けられています。そのような中、中東からはアラブ首長国連邦が9位、バーレーンが11位、サウジアラビアが29位と3か国がランクインしました。
HSBCはアラブ首長国連邦の状況を非石油部門がGDPの70%を記録し、世界的な景気後退を乗り切る頃に成功、経済は堅調な伸びを示しており、また来年に開催されるドバイ万博以降も数年間に及ぶ経済成長が見込まれていると評しています。
我々日本人からすると厳格なイスラム教徒の国であり、閉鎖的なイメージのあるサウジアラビアですが、通常のビジネスシーンにおいては通常英語で会話を行うので、特に日本のようにコミュニケーション面でのストレスを抱えることがないということが大きく作用しているようにも考えられます。
また2019年10月には世界銀行が「ビジネス環境ランキング」を発表し、サウジアラビアが30位順位を上げる結果となっています。 この背景には登記手続きが集約されたことや破産法の整備などが挙げられています。

サウジアラビアは観光ビザの発給を開始し、音楽ライブや映画の解禁、最近では「SAUDI ANIME EXPO 2019」がリヤドで行われるなど、従来の「イスラム教が厳格に適用されている国」という状態から目まぐるしい変化を遂げている国となっています。
人口3,300万人を擁する国が開かれつつあり、各種ランキングにおいて次々と順位を上げていく様は世界が今後サウジアラビアにおいてさらなる事業機会が生まれる可能性に対して期待感を寄せているようにも見て取れます。






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