中東ビジネス最新情報 ・2018年2月2日

ドバイの駐在・ビジネス環境まとめ (1)渡航準備編

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UAE・ドバイでのビジネス活動や駐在を始めるにあたって、現地生活の様子についてイメージがつかず不安、という声をよく聞きます。
例えば、
「中東って、テロや戦争が起きていて危険なのでは?」
「アラビア語ができないといけないんでしょ?全くわからないし難しそう・・・」
「砂漠の国だから居住性が悪いのでは?」
「お金持ちの国なので、生活コストが高そう・・・」
といったような不安は、日本で暮らしていると抱きやすいものだと思います。

今回の記事では、UAE・ドバイへの渡航準備にあたって把握しておきたい上記のような不安・疑問にお答えしようと思います。

治安

中東地域には、政情不安や治安の悪化が懸念される国も確かにあります。
しかしUAE・ドバイも含まれる湾岸諸国は比較的政情も安定しており、治安が良いということができます。

実際、ドバイはNumbeoが毎年公表するSafety INDEXの2018年版で11位にランクインしており、台北や香港といった都市よりも上位になっています。
ちなみにUAEの首都、アブダビはこのランキングで1位に輝いています。

生活の実感としても、ドバイやアブダビでは夜間に外出する女性や子供連れの人々などもよく見られ、治安が非常に良いと分かります。
このように基本的には治安の良い都市と考えられますので、渡航前のタイミングで外務省の渡航安全情報などを確認しておけば、安心してビジネスを行うことができるでしょう。


言語

言語については、ビジネスコミュニケーションはほとんど英語で行われます。
アラビア語ができないとビジネスができない、あるいは不利になるのでは?という不安をよく聞きますが、この点の心配は不要でしょう。

一応、UAE(ドバイ)の公用語はアラビア語となっていますが、人口のうち自国民は2割程度、残りの8割は外国人ですので、コミュニケーションの中心はやはり英語ということになります。
現地の方と打ち解けるためであったり、法律等の原典を理解するためにはアラビア語が分かった方が有利なのは間違いありませんが、必須条件ということは全くありません。


宗教

イスラム教の戒律が厳しいのでは?日本人が生活に馴染めるのか?という点も不安なポイントの1つでしょう。
しかしUAE、特にドバイはイスラム教を国教とする国々の中では最も開放的です。
女性のスカーフ等着用も特段求められていませんし、外国人向けのホテル等ではアルコール飲料も提供されています。

もちろんイスラム教徒の方が多く、法律上で禁止されている行為もあるため、公共の場で酔っ払うことや、極端な肌の露出については控える必要がありますが、その他日常的にはあまり宗教色を感じずに暮らすことができるでしょう。

日常以外の、宗教的なイベントとして主要なものはラマダンです。
暦が異なるため毎年時期は変わりますが1ヶ月程度の間、日の出から日没までの飲食を禁じるというものです。(2018年は5月16日から6月14日頃までの予定です。)
イスラム教徒以外は飲食が禁じられることはありませんが、期間中は飲食店の営業は制限されていますし、公共の場での食事は避けるようにしましょう。


ビザ

日本からUAEに行く際、短期の滞在であればビザの事前取得は不要です。
入国時に30日間有効な観光ビザのスタンプを押してもらうことができます。

現地で就労する場合には、現地企業からビザを発給してもらう必要があります。
UAEに存在するフリーゾーンでは100%外資企業の設立が可能であり、こうした企業もビザの発給を行うことができますので、ビザが必要な場合はフリーゾーンで会社設立を行うことも考えられるでしょう。
就労ビザの有効期間は、通常2年間です。


気候

気候については「砂漠の国」というイメージに違わず、非常に暑い国です。
しかし、現地での主な移動手段は車であること、オフィスやショッピング施設では常に空調が効いていることから、イメージするほど過酷な環境ではないかもしれません。
ドバイやアブダビの都市部は高層ビルが立ち並んでいるうえ、人口的に緑化された公園なども整備されています。
都市部で暮らしている限りは、「砂漠の国」を意識するシーンは多くないかもしれません。
ただ、5月〜7月の時期によく発生する砂嵐には注意が必要です。
視界が極端に悪くなりますので交通が乱れたり、衣服や髪、車が砂だらけになったり、マスクやサングラスが必要になったり・・・と様々な影響があります。
雨はほとんど降りませんので、この点は日本よりも快適かもしれません。

ドバイの気温





ドバイの気温(出典: World Weather Online








ドバイの雨量




ドバイの雨量(出典: World Weather Online








UAE国立気象センターがTwitterに投稿した、砂嵐の様子



生活コスト

ドバイ富裕層の豪奢な暮らしの様子や、高層ビルが立ち並ぶ様子をテレビなどでみると、生活コストが高そう、と感じると思います。
実際、確かに住居コストなどは東京より高いと言えるでしょう。
ドバイのマンションの相場は、安めに見てもワンルームタイプで年間50,000ディルハム(1,500,000円)程度、2Bed Roomのタイプで年間100,000ディルハム(3,000,000円)程度です。
※ドバイでの賃貸は年間契約が一般的です。
Property FinderJust Property.comなど不動産情報の検索サイトも豊富ですので、渡航前に一度、希望の条件で検索してみると良いでしょう。







画像:Property Finderの検索画面







外食や衣服などの基本的な物価は、日本よりやや高いぐらいと考えておけばよいでしょう。
一方でドバイには税金(所得税)がないことや、商品によっては日本よりも安く購入することができる場合もありことから、生活スタイルを工夫すれば低コストで生活することも可能でしょう。
たとえばフルーツや野菜などは、近郊のアフリカなどから輸出されてくる商品も多いため、日本よりも安く入手できるという印象があります。

実際、Economistの公表する生活費ランキングでも、ドバイは62位(東京は4位)となっており、決して高い順位というわけではありません。
最低限の生活であればそれほどコストがかからない一方で、超富裕層の存在もあり、あらゆるモノやサービスがピンキリなのがドバイでの生活コストの特徴と言えるでしょう。

参考:Measuring the cost of living worldwide | The Econimst


いかがでしたでしょうか?
ドバイでビジネスを始めたり、駐在を始めるにあたり、少しでも不安の解消に役立てたら幸いです。
次回は主要エリアや買い物、飲食など実際に居住を始めた後に気になる情報を配信する予定です。


ksn Research & Consultingでは、ドバイでのビジネス立ち上げに際して、こうした簡単な情報提供から視察や拠点設立の支援まで様々なステージでご支援をさせていただいております。
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