中東ビジネス最新情報 ・2019年4月19日

オーダーメイドをホームデリバリーサービス!進化する中東の民族衣装

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トラック後方のドアが開くと、そこには金属製の階段があり店内へと導くー。
2015年に設立された中東諸国の民族衣装テーラー・Dar Al Hay社は、カンドゥーラと呼ばれる男性が毎日着用する民族衣装のフルオーダーメイドのデリバリーサービスを昨年開始し、大変な人気を博しました。
繊維の生産には水が大量に必要なため民族衣装ではあるものの原材料を輸入に頼る中東諸国では、カンドゥーラの特に高級品において日本製の生地が高シェアを占めることはよく知られています。
今回はそんなカンドゥーラを扱うDar Al Hay社によるサービスをご紹介いたします。

リアル店舗のようなトラック内部

(画像出典:Home services in UAE cater to any imaginable need

ライトで明るく照らされた店内はダークウッド製の壁で囲まれており、床には豪華な赤い絨毯が敷き詰められ、さらに天井にはイスラム建築の格子窓であるマシュラビーヤ柄のゴールドがあしらわれています。
壁には「クゥトラ」と呼ばれる頭に被る布の生地とオーダー見本が10種類以上掛けられ、奥にはカフスや襟の入ったショーケースやカンドゥーラの生地サンプルブックがあり、他にもキャップ、肌着など移動販売車とは思えないほど豊富に商品を揃えています。
「お客様が店内に足を踏み入れた時、小さなトラックではなく本物のお店に来たように感じてもらいたい」とDar Al Hay創設者のMajed Al Awadhi氏は述べています。
アラブ人男性のイラストが両サイドに描かれた白いトラックは、電話一本でUAE中の家庭やオフィスに訪問します。
二名のスタッフが計測を行い、色やデザインの細部を検討し45分程でオーダーは完了します。


カンドゥーラのカスタマイズ

カンドゥーラはフォーマル使用が可能な白色の生地が最も人気ですが、ややカジュアルになるブルーやグリーンといった色付きもあり、Dar Al Hay社では毎年20~40色の新色を出しています。
また正面のステッチデザインについても他社には10~20種類ほどしかありませんが、Dar Al Hay社ではUAEに3台しかない特別な機械を使用しているためアールデコ調や伝統的な三角形といった複雑な模様にも対応可能で、385種類のデザインから選択することができます。
前述のAl Awadhi氏によるとDar Al Hay社では職人の一日当たりの製作数を3つまでに制限しているため、一般的に2.5~3時間程で仕上がる他社製品と比較すると、品質や仕上がりの違いが一目瞭然となって表れるとのことです。


Dar Al Hay社のイノベーション

Al Awadhi氏は使用する生地にも大変なこだわりを持っており、革新的な新しい素材をマーケットに出せる様に常に探しています。
実際に今月新たにローンチしたカンドゥーラには、ナノテクノロジーによって抗菌・防臭効果のある日本製の生地が使用されており、来月の新作では初めてイタリア製の生地を使用する予定です。
尚、現在使用している生地は全て日本製のもので、彼もまた世界中で日本製品が最も優れていると認識しています。
Dar Al Hay社は価格に関しても十分な競争力を持っており、通常上質なカンドゥーラは6,000円~6,700円程度ですが、Dar Al Hay社は6,800円程度でドアtoドアによる追加料金は発生しません。
尚、計測日から数日で商品を受け取ることができる利便性も人気のポイントです。
今月はアブダビのGalleria Mallへの実店舗のオープニングを控え、数か月後には移動販売車の予約やオンラインオーダーができるアプリケーションをローンチする予定です。


多忙な生活を送るドバイの人々にとって、ホームデリバリーは生活に欠かせないものとなっておりその市場は拡大を続けています。ksn Research & Consultingでは、現地政府との提携のもと、リサーチやコンサルティングサービスを提供しており、現地のニーズに合わせて企業様の技術や製品を提案する機会も設けることが可能です。そういったビジネスにご興味がございましたら是非お問合せください。

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