中東ビジネス最新情報 ・2019年4月12日

アブダビにて「世界農業イノベーションフォーラム」が開催

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4月1日から2日にかけ、「世界農業イノベーションフォーラム(Global forum for innovations in agriculture)」がアブダビの国際展示場にて開催されました。
世界各国より310を超える企業・団体が出展を行い、フォーラムには129名の講演者が登壇し、農業における最新技術の活用によるイノベーションについての議論がなされたとのことです。

UEA国務大臣であるMariam Almheiri氏は特にAI技術の活用の重要性を説き、アブダビでは食糧安全保障や水不足の解消、エネルギーの効率的な利用とAI技術の活用に今後56億ディルハム(約1,680億円)の財政的な支援の用意があることが発表されました。
また、同フォーラム運営委員会のチェアマンであるThamer Al Qasemi氏は、今後UAEでは無農薬栽培の節水型農業技術が益々重要になり、これに関するビジネス機会は誰にでも開かれていると発言しました。

UAEでは砂漠性の気候と夏季の高温のため地場農業が育っておらず、地元紙The Nationalによると食料自給率が20%程度と大変低い状況にあり、UAEで消費されるほとんどの農産物が輸入によって賄われています。
このような状況を改善すべく、近年では多くの企業が植物工場ビジネスに乗り出しており、例えばエミレーツ航空に機内食を提供しているエミレーツ・フライト・ケータリング社は大規模な植物工場の建設を始め、またサウジアラビア資本のBadia FarmsがUAEで最初となる、商業ベースの完全閉鎖型植物工場事業を開始するなど、様々な動きが起きています。

この流れは今後も拡大していくものと考えられますが、プレーヤーが多くなれば当然競争も激しくなっていくため、いかに差別化を図れるかということが重要になります。
例えば現在のところ、多くの植物工場は葉物やトマトそしてきゅうりなどを中心に栽培しているため、より付加価値の高いベリー類やキノコ類の栽培を始める、また完全閉鎖型でない節水農業事業者は夏季に商品を供給できないため、夏季でも量産体制を取れるような設備を導入する、などといったことが考えられると思います。

ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEやアブダビ政府にも幅広いネットワークを持ち、UAE・中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、政府に対する働きかけのサポートといったご支援をさせて頂いております。UAEへの進出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問合せください。



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